毎年、8月に入ると、夏の暑さとともに蝉の声が響きます。そして、その向こうに、8月6日の鐘の音が聞こえてくるように感じます。
今年は戦後80年という節目の年。昨年、日本被団協がノーベル平和賞を受賞したことも、まだ記憶に新しいのではないでしょうか。
今少しだけ、「平和」について思いを巡らせてみませんか？

平和ってなんでしょう。

私は、人が人として、あるがままに居られること、ではないかと思っています。

インド占星術の考えでは、人は何度も生まれ変わりながら、魂を磨く旅を続けているとされます。
業（カルマ）を背負い、それを超えていくことで、心の平穏＝涅槃（ニルヴァーナ）に近づいていくのです。
現世（うつしよ）の世界でも、そのような静かな場所に近づけたなら、人類全体がひとつの調和へ向かうのかもしれません。

そんな人生の旅の途中。今週の星の流れを、一緒に見ていきましょう。

📖目次

1. はじめに：
2. 今週の星の動き
3. 星座別：今週の運勢
4. 特集記事：戦後80年の広島の空の配置から
5. インド占星術の基礎：魚座新月とインド占星術の新年
6. 編集後記:

🌟今週の星の動き

今週（7月28日〜8月3日）の星の動きを見ると、日本全体に少し緊張感のある雰囲気が広がりそうです。多くの星がひとつの軸の片側にかたまっており、物事が偏りやすく、バランスがとりにくい時期といえます。こうした配置のときは、考え方や動きが極端になったり、「こっちかあっちか」と白黒を急ぎたくなったりする傾向があります。

月はちょうど満月を過ぎたばかりで、心の揺れも大きくなりがちです。ちょっとしたニュースや人の言葉に敏感に反応してしまうこともあるかもしれません。そんな時は、一歩引いて様子を見ることが大切です。

また、火星が大きな切り替えのタイミングにあり、これまで溜まっていたエネルギーが一気に外に出てくるような動きも出てきます。これにより、政治や社会の場面で、強い発言や突発的な動きが目立つ可能性もあります。交通や火に関する事故にも注意が必要な時期です。

一方で、金星や木星は安定した場所にいて、外交や経済の分野では落ち着いた対応ができそうです。人とのつながりを大切にしたり、情報をうまくやりとりしたりすることで、状況を整えていける流れもあります。

今週は「物事が偏りやすい時期」だと意識して、自分の中の焦りや判断の偏りに気をつけながら過ごしていくといいでしょう。大きな流れに振り回されず、自分なりのペースを保つことが大切です。

✨️星座別：今週の運勢

♈ 牡羊座ラグナ

今週は、創造的なことや趣味にエネルギーが注がれる一方で、恋愛や人との関係では予想外の展開があるかもしれません。自分の気持ちに正直になろうとするあまり、言葉が強くなったり、相手にプレッシャーを与えやすい時でもあります。感情が高ぶったときは、少し時間を置いて整理してから動くのが吉。焦らず、深呼吸を。

• アドバイス：感情を急いで表に出さず、まずは一呼吸おいてから。
• ラッキーカラー：ピンク
• ラッキーアクション：趣味に没頭する時間をつくる

♉ 牡牛座ラグナ

家や家族、心の安定を求めたくなる週です。家での過ごし方や居場所の在り方を見直したり、安心できる関係性を整えたくなる気持ちが高まりそうです。ただ、身近な人とのコミュニケーションでは誤解が生まれやすいタイミングでもあります。相手の立場に立って言葉を選ぶことで、関係がより温かく深まる可能性があります。

• アドバイス：話す前に相手の立場を想像してみること。
• ラッキーアイテム：陶器のカップ
• ラッキータイム：夕方から夜

♊ 双子座ラグナ

今週は動きが多く、連絡・移動・会話など「人とのやりとり」が活発になる時期です。ただし、情報量が増えすぎて混乱したり、自分の言葉が思わぬ形で伝わってしまうことも。感覚よりも整理と確認を大切に。学びや研究には良い運気があるので、書く・話す・伝えることを丁寧に取り組むことで成果が出やすくなります。

• アドバイス：SNSやメールの文面をひと呼吸おいて見直して。
• ラッキースポット：本屋や図書館
• ラッキー食材：ナッツ類

♋ 蟹座ラグナ

お金や所有物に関するテーマが浮かびやすい週です。欲しいものが出てきたり、収支のバランスを見直す必要が出てくるかもしれません。今の自分にとって「本当に価値のあるものは何か」を問い直すことが、心の安定にもつながります。外からの評価や不安に振り回されず、自分のリズムで地に足をつけて動いていくのが吉です。

• アドバイス：本当に必要かどうか、買う前に立ち止まって考えること。
• ラッキーカラー：グリーン
• ラッキーアクション：財布の整理

♌ 獅子座ラグナ

今週は、自分の存在感が自然と際立ちやすい時期です。やりたいことや伝えたい思いが強くなり、行動にも勢いが出てきます。ただしその分、感情や言葉がストレートになりすぎる傾向もあり、周囲との摩擦には注意が必要です。自分の気持ちを大事にしながらも、相手の反応を冷静に観察することで、良い流れをつくれます。

• アドバイス：焦らず、感情より事実で判断を。
• ラッキーアイテム：シンプルな腕時計
• ラッキーアクション：静かな場所での深呼吸

♍ 乙女座ラグナ

内向きのエネルギーが強まりやすく、いつも以上に繊細になりやすい週です。過去のことを思い出したり、感情的な揺れを感じる場面もあるかもしれません。無理に人に合わせず、自分のペースで休息を取ることが運気の安定につながります。日常から少し離れて静かな時間を確保することで、心の整理と癒しが進みます。

• アドバイス：無理に外向きにならなくてOK。休息優先で。
• ラッキーフレグランス：ラベンダー
• ラッキーアクション：寝室を整える

♎ 天秤座ラグナ

人とのつながりや、グループ・チームでの関わりが活発になりやすい週です。誰かのために動くことが増えそうですが、その中で自分の役割や本音に向き合うことになるかもしれません。協調しつつも無理をしないことが大切です。誰とどんな未来を描きたいのか、自分の理想と現実を見つめ直す良いタイミングでもあります。

• アドバイス：群れの中でも、自分の軸を大事にして。
• ラッキーフード：豆腐料理
• ラッキーアクション：旧友に連絡をとる

♏ 蠍座ラグナ

仕事や社会的な立場に関するテーマが浮かびやすくなります。目上の人や組織との関係で、プレッシャーを感じる場面もあるかもしれませんが、自分の強みを再確認するチャンスでもあります。感情で反応するより、長い目で見た判断が大事な時です。責任を持って取り組む姿勢が、信頼とチャンスを引き寄せてくれます。

• アドバイス：忙しさの中でも「何のために」を意識して。
• ラッキーカラー：ネイビー
• ラッキーアクション：ToDoの見直し

♐ 射手座ラグナ

視野を広げたり、新しい考え方に触れたくなる週です。学びや遠出に良い流れがあり、自分を成長させる経験が得られやすいとき。ただし、他人との意見の違いが浮き彫りになったときには、押しつけや一方的な発言にならないよう注意が必要です。柔軟さを忘れず、相手と知識を分かち合う姿勢が吉を呼びます。

• アドバイス：自分の考えを語るときは、相手の立場も忘れずに。
• ラッキースポット：高台や展望台
• ラッキーアクション：本を1冊読み切る

♑ 山羊座ラグナ

目に見えないところでの変化や感情の整理が求められる週です。人との距離感や、お金の共有、過去のトラウマ的な記憶に触れるようなことがあるかもしれません。表には出にくいテーマですが、避けずに向き合うことで心が軽くなるでしょう。心の奥底で感じていることに正直になれる時間を大切にしてください。

• アドバイス：焦らず、状況の整理をしてから動いて。
• ラッキーアイテム：古い日記やアルバム
• ラッキーカラー：ボルドー

♒ 水瓶座ラグナ

対人関係において、距離感やパートナーシップのあり方を見つめ直す週です。誰かと向き合うことで、自分自身の在り方や思いに気づくことがありそうです。相手に合わせすぎず、自分の感覚も尊重することが大切です。丁寧な対話を心がけることで、新たな理解やつながりの可能性が開けていきます。

• アドバイス：相手を変えるより、自分の聴き方を変えてみて。
• ラッキーアクション：対話の時間を大切にする
• ラッキーアイテム：丸いアクセサリー

♓ 魚座ラグナ

日々の仕事や健康、生活習慣を整えることがテーマになりそうです。忙しさの中で小さな違和感を見過ごさず、自分の体調や時間の使い方を見直すのに適した週です。人のために動く場面も増えますが、自分のリズムを崩さないことが大切。細かいところを丁寧にケアすることで、心と体の安定につながります。

• アドバイス：小さな違和感をそのままにせず、こまめに整える。
• ラッキーフード：発酵食品
• ラッキーアクション：朝のストレッチ

🛸特集記事：戦後80年の広島の空の配置から

2024年、被爆者団体「日本被団協」がノーベル平和賞を受賞しました。核兵器廃絶への長年の活動が国際的に評価され、広島・長崎の声があらためて世界に響いた年でもあります。

そして2025年8月6日、広島への原子爆弾投下からちょうど80年となるこの日、午前8時15分の星の配置をもとに、現在の空が私たちに何を語りかけているかを考えてみたいと思います。

この時間帯、太陽と逆行中の水星が蟹座で非常に近い位置にあり、「記憶」や「言葉」、「国家」や「家族」といったテーマが際立っています。水星が逆行していることから、過去を見直す動きや、記録の再確認、語り直しが促されやすいタイミングといえるでしょう。

月は射手座にあり、理想や信念、祈りのような精神的な動きが高まりやすい配置です。一方で、魚座の土星との関係がやや緊張気味となっており、感情が深く沈みやすい流れも見られます。心の奥にある問いや葛藤と向き合うきっかけになるかもしれません。

また、双子座には金星と木星が並び、教育や対話、表現の場に優しい光が差し込んでいます。語り継ぎや学びの場には追い風が吹いており、次世代へと記憶を渡す動きが広がりやすいでしょう。

ただし、すべての惑星がラーフとケートゥの軸の一方に集中しており、偏りのある配置となっています。これは、社会的にも心理的にも「一方向の流れ」や「極端な傾向」が表れやすいことを示しています。意識せずに流されるのではなく、自分自身の立ち位置を確認しながら向き合う姿勢が大切です。

この日の星の配置は、記憶と祈り、そして語りの力に再び光を当てるように働いています。過去をただ振り返るのではなく、そこから何を継承し、どう未来へとつないでいくのか……その問いに向き合う一日となりそうです。

🕉️インド占星術の基礎:魚座新月とインド占星術の新年― なぜインドでは魚座新月が特別なのか

魚座新月＝インド占星術の「お正月」？

日本では1月1日が新年、西洋占星術では春分の牡羊座0°から1年が始まる。
では、インド占星術（ジョーティシュ）における「新年」はいつなのか？

それは、魚座で起こる新月の日。
「チャイトラ・シュクラ・プラティパダー（Chaitra Shukla Pratipada）」と呼ばれるこの日は、太陽と月の両方が魚座に揃い、新しいサイクルの準備が始まる特別な時とされます。

魚座＝終わりと始まりをつなぐ場所

魚座は12星座の最後。
ここは「物質的な巡りの終点」であり、次の牡羊座からは新しい物語が始まる場所です。

しかも新月。
それは「月のサイクルの始まり」。
つまりこの魚座新月は、太陽の巡りと月の巡り、両方の終わりと始まりが重なる唯一の瞬間なのです。

この一致が、インド占星術では霊的にも宇宙的にも"魂のゼロ地点"と捉えられてきました。

ただのカレンダーじゃない、「魂の新年」

この日には、こんな意味合いがあります。

• 過去のカルマを清算し、まっさらな自分へと戻る時
• 精神的な志を定める「魂の再構築」
• 物質や感情にとらわれず、“あるがままの自分”を思い出す

インド占星術が「光の知識（ジョーティシュ）」と呼ばれるゆえんは、
このように運命の現象と、魂の真理が交差するタイミングを捉えようとする姿勢にあります。

魚座新月は、まさにその象徴。
見えないものを感じとり、見える世界に活かすための「静かな起点」として、多くの人に受け継がれてきたのです。

西洋とインドで「始まり」が違う意味とは？

西洋占星術では、牡羊座0°（春分点）＝“外に向かうエネルギー”の開始。
一方、インド占星術の魚座新月は、“内なる宇宙への回帰と再創造”がテーマです。

同じ「始まり」でも、その方向性は外に向かうか、内に戻るか。
この違いは、両占星術の価値観そのものを象徴しているとも言えるでしょう。

魚座新月はどんな意味をもつのか？

この魚座新月が特別とされるのは、太陽と月という2つの主要な光の源が、物質世界の終点＝魚座に重なることで、「新しいサイクルの準備が整う」からです。

この日は、インド占星術において次のような象意を持ちます：

• 太陽：魂の方向性や人生の目的を象徴
• 月　：心や感情、過去の記憶を象徴
• 魚座：物質的な学びの終点、精神世界への入り口

この3つが重なることで、人生の総決算と、次のサイクルへの再設計が同時に行われると考えられています。

年間チャートとしての位置づけ

実務的にも、この日を起点とした「魚座新月チャート」は、1年間の全体傾向を読むための基盤チャートとして使われることがあります。

たとえば、

• 社会全体のムード
• 経済・気候・災害などの運勢
• 国家レベルの運気の変化

などを予測するうえで、このチャートが用いられることもあります。

このように、魚座新月は単なる「区切り」ではなく、チャートの起点として活用される重要なタイミングなのです。

【惑星の強さを読む】 同じ惑星でもまったく違う結果に？「高揚・減衰・ムーラトリコーナ」を読み解きます。

🧑‍🤝‍🧑編集後記:

数年ぶりに帰省することになりました。

来週は実家（福井）から配信することになりそうです。

楽しみなのか、うっとうしいのか、自分でもわかりません。

はくたかに乗ろうかな、と思ったのですが、ちょっと時間がかかるので、激混みの京都ルートになりそう。

こちらはかなり憂鬱です。

ではまた来週。

TORAJAでした。