参院選。選挙や政治についてそこまで詳しいわけではありません。
どちらかといえば、関心は薄いほうだと思います。
そんな私ですが、分け合って、期日前投票所のお手伝いに行っています。
なかなかに興味深い現場なのですが、驚いたことが一つあります。
それは、思ったよりも激昂している人がいないということ。
もっと殺伐としているのかと思っていたので、意外でした。
場所柄なのか、たまたまなのかはわかりません。
大勢の人がきちんと投票に来るのだなぁと感心する毎日です。
せっかくなので、インド占星術から見た参院選について、特集してみました。
興味のある方は読んでいた出ると嬉しいです。
太陽が双子座の終盤に差しかかり、情報や言葉に関するテーマがピークを迎える今週は、学びや交流の中で「知る楽しさ」と「伝える責任」の両面が際立ちます。火星とケートゥの接近がよりタイトになり、勢いで突き進む行動には軌道修正が必要となる場面もありそうです。水瓶座の月が週前半にラーフと重なることで、予想外の連絡や変化に振り回されやすく、感情のアップダウンも激しくなりがちですが、それは内面の刷新を促す自然なプロセスでもあります。蟹座の水星が感情に沿った思考を助け、日常会話や小さな気遣いが心を結ぶきっかけになりやすい時期。牡牛座の金星がもたらす「感覚の豊かさ」は、心の緊張を緩める大切な土台となるでしょう。今週は、知的活動の最終ラウンドと、感覚的・感情的な価値への移行が重なり合う、“転換点前夜”のような一週間です。
双子座の太陽・木星が3室にあり、対話・交渉・情報発信における積極性が評価されやすい週です。火星とケートゥは5室に接近し、恋愛・創作活動における「突然の方向転換」や「焦り」が出やすく、こだわりすぎると空回りの恐れ。土星の11室配置は、長期的な友情やネットワークを通じた成果の暗示もあり、他者と協働する流れが強調されます。
金星がラグナに位置し、魅力・感性・審美眼が自然と輝く週。双子座の2室で太陽と木星が強調され、経済やスピーチに関する展開がありそうですが、「自分の価値観で話すこと」が成功の鍵。火星・ケートゥは4室で、家庭・感情面の摩擦が出やすく、不要な頑固さには注意が必要です。土星の10室は仕事への現実的取り組みを支えます。
太陽と木星がラグナに揃い、自信と発信力が非常に高まるタイミング。知的な魅力が際立ちますが、自信過剰からくる独断や過敏な反応には注意。火星とケートゥが3室にあり、意見の食い違いや移動中のトラブルにも敏感です。土星は9室にあり、哲学や精神性の見直しが促進される週でもあります。
水星がラグナにあり、感情と思考が密接に結びつく週です。表現力に優れる一方で、感受性の高さが疲れに変わる場面もあり、ペース調整が鍵となります。双子座の太陽・木星が12室にあるため、秘密・瞑想・スピリチュアルな方向性が活性化。見えない部分の整理や睡眠の質改善が運気に好影響。火星・ケートゥは2室で金銭・言葉の乱れに注意。
火星とケートゥがラグナに接近し、自信と行動力が強まると同時に、思いがけない孤立感や苛立ちも生まれやすい配置。対人運は誤解から崩れやすいため、反応的な言動に要注意です。双子座の11室で太陽・木星が協調的なネットワークをもたらすため、グループ活動や友人関係にヒントがあります。土星は8室で過去の問題や執着の手放しがテーマに。
双子座の10室に太陽・木星があり、仕事や社会的立場に対する意欲と評価が高まりやすい週。ただし、内容と手段がずれると「評価が空回りする」ことも。水星は11室で、チーム活動・企画・交渉に適した時期です。火星・ケートゥは12室でエネルギー消耗や焦燥感を伴いやすく、睡眠と心身のケアを優先したい配置。土星は7室でパートナー関係に課題が表れる可能性も。
双子座の9室に太陽・木星があり、哲学・指導・出版など「意味を伝えること」に勢いがあります。精神性と社会性のバランスが取れやすい時期。水星は10室で、言葉を活かした業務に吉。火星・ケートゥは11室で、友人との口論・仲違いの暗示があるため、集団の中での発言に慎重さが必要。土星は6室で「小さな努力が持続する力」を与えてくれます。
太陽・木星が8室にあるため、内面や秘密、相続、研究的活動に集中しやすく、表立った動きよりも「掘り下げ」が吉。火星・ケートゥは10室で、仕事上の爆発や衝突に注意が必要な週です。水星は9室にあり、学問・信念の対話にチャンスあり。土星は5室で自己表現に対して慎重さや自信の波が出やすい配置。
双子座の太陽・木星が7室にあり、対人関係における「拡がりと学び」がテーマ。新しい出会い・契約・パートナーとの意見交換には良い運気。一方で火星・ケートゥが9室で理想と現実のギャップに悩む可能性。水星は8室で内面の分析が深まり、直観も冴えやすい週。土星は4室にあり、家庭内の調和と静かな安定を求める時。
太陽・木星が6室に位置し、仕事や競争、健康管理に関するテーマが活性化する週。持ち前の努力が報われやすく、粘り強さが成果に直結します。火星・ケートゥが8室にあるため、感情的な衝動や対人ストレスには注意。水星は7室で、会話や契約には良い時期ですが、相手の感情にも配慮が必要。土星は3室にあり、学び直しや再挑戦に光があります。
双子座の太陽・木星が5室に位置し、創造・恋愛・表現活動において「自分を打ち出す力」が高まる週。良き注目も集まりやすい時。月がラグナにあり、ラーフの影響で気分の揺らぎや過敏さも出やすく、休息とのバランスが鍵です。火星・ケートゥが7室で対人衝突に要注意。水星は6室にあり、業務効率化や健康管理に向いた流れ。土星は2室で金銭の見直しを。
魚座で土星がラグナに位置し、自律・規律・持久力が今週の鍵。双子座の4室に太陽・木星があるため、家庭・不動産・心の安定に関する問題で「判断を下す」場面があるかもしれません。火星・ケートゥは6室にあり、仕事面では一気に片付く動きがある反面、争いごとには慎重に。水星は5室で学習・育児・趣味に追い風。
2025年7月、参議院選挙のさなか。街中は思ったより静かで、人々は怒るでもなく、騒ぐでもなく、淡々と一票を投じにやってきています。期日前投票の現場に立っていて感じるのは、そんな粛々とした空気。
けれど、ジョーティッシュの視点で日本の今を読み解いてみると、その静けさの奥には、確かに揺れ動く時代の胎動が感じられます。
国家チャートを見ると、日本は現在、ヴィムショッタリ・ダシャの「ケートゥ/火星/太陽」期の終盤にあります。これは、古い価値を手放しながら、内側から新しい方向性を探ろうとするタイミング。ケートゥは精神的な断絶や非個人的な意志を象徴し、それが火星の行動性・攻撃性と重なってくることで、社会の深層に「切り替えたい」「変えたい」という強い衝動が生まれやすくなっています。さらに太陽は国家や統治を示す惑星。つまり今は、「国としての在り方」をめぐる無意識的な問い直しが起きていると読めるのです。
しかしそのエネルギーは、現実の表層にはまだ大きく現れていないように見えます。
それを裏づけるように、アシュタカヴァルガのチャートを確認してみると、政権中枢を示す10室や国会・議会を表す11室の点数は30点を超えており、構造的には一定の安定と機能が保たれていることがわかります。
一方、国民の感情を象徴する4室は25点とやや控えめ。これは、情熱的な投票行動や大きなうねりというよりも、静かに考え、静かに選ぶといった民意の姿を示しています。
また、今週のトランジットでは、火星とケートゥが獅子座で非常に接近しています。これは“怒り”や“断絶”を象徴する非常に強い配置ですが、その激しさは今、内向きに働いているようです。表立った混乱や騒乱ではなく、心の奥で「もう変えなければ」と感じている人々の思い――それが静かに行動へと形を変えているのかもしれません。
面白いのは、火星がアシュタカヴァルガ上で11室に高得点を持っている点です。これは、選挙結果そのものよりも、議会内での連携や再編といった“その先の動き”がより活発化する可能性を示唆しています。
「誰が勝ったか」よりも、「誰と誰が手を組むのか」が、政治の流れを決定づけていくかもしれません。
今回の選挙は、おそらく歴史に残るような激震ではありません。
でもそれは、何も起こらないという意味ではないのです。むしろこれは、構造の底にある価値観や方向性が静かに切り替わる“星の転調”の時。
怒りの声ではなく、整然と歩く足音のほうが、ずっと深く未来を動かしているのかもしれません。
今回の分析で登場した「アシュタカヴァルガ(Ashtakavarga)」という言葉。
これは、インド占星術の中でもトランジット(惑星の移動)の影響を“どれくらい現象化するか”という観点から可視化できる非常に実用的な技法です。
インド占星術では「惑星の位置」を重視して運命を読み解きますが、“どれくらい運が味方するか”を定量的に知りたいときに使えるのがアシュタカヴァルガです。
一言でいうと、
「惑星がその場所でどれくらいポジティブな力を発揮できるか」を点数で示したもの。
この点数をビンドゥ(Bindu)と呼びます。
各惑星ごとにスコアがあり、それを元に「その年・その月・その日」の運気の流れを見ることができます。
アシュタカヴァルガは、自分の出生チャートにいるすべての惑星が、それぞれの位置に対して「プラス or マイナス評価」を与えるというユニークな発想で成り立っています。
例えば――
「今、火星が水瓶座にいるけど、自分の他の惑星たちはこの火星に対してどう評価してる?」
→ その合計点がビンドゥとして表れます。
言い換えれば、
「自分の内なる惑星たちの、今の天体配置に対する“満足度”」とも言えるでしょう。
アシュタカヴァルガにはいくつかの種類があります:
特にサルヴァシュタカヴァルガは便利で、
「今年は○室の点が高いから、このテーマが活性化しやすい」
というように、トランジットと組み合わせて年運・月運を見るのに向いています。
たとえば、ある年にラーフが4室を通過するけど、そのハウスの点数が28点と高ければ、
「不安定になりそうな時期だけど、なんとか乗り越えられそう」と読むことができます。
占星術というと「象徴」や「解釈」が主ですが、アシュタカヴァルガは点数という明確な数値で現れるため、判断の補強や比較にとても役立ちます。
逆に、数字が低いからといって悪いわけではありません。
その時期は「頑張りどき」や「種まきのタイミング」として受け止めればいいのです。
【北インド式と南インド式チャート】
あなたはどっち派?2種類のチャートの違いと使い分けをご紹介。
明らかに流れが変わリました。
今後の世界はもっとシンプルになっていくと思う。
そのために自分もシンプルになっていかなくては、と思います。
浄化と瞑想、続けましょうね。
ではまた
TORAHAでした